神に召されて

 神は真実であり、その方のお召しによって、あなたがたは神の御子、私たちの主イエス・キリストとの交わりに入れられました。(Ⅰコリント1:9)

 コリントの教会にあてて書かれたこの手紙の冒頭の挨拶の部分には、この手紙を書いた大前提といえる事柄が書かれている。

 著者のパウロは、神によって自分は使徒として召されたと語る。そして、コリントの教会もすべての主を信じる者とともに召された者たちと表現する。「教会」は原語では「エクレシア」つまり、呼び集められた、召し出されたという意味。すべてのクリスチャンは同じおひとりの神にイエス・キリストとの交わりに召し出された者であり、互いに有機的につながり、キリストのからだを形成している。個性・才能・立場・役割が違うひとりひとりがキリストのからだの各器官の役割を担っている。

 問題が多いコリント教会だが、最後まで堅く保ってくださる神の恵みを確信し、パウロは感謝している。主のからだとしての召しにふさわしく歩めるよう、聖いものとして成長するよう、祈っていこう。