ナザレ人イエス

神はナザレ人イエスによって、あなたがたの間で力あるわざと不思議としるしを行われました。(使徒2:22)


 イエスの公生涯の間、寝食を共にし、いつも一番間近でそのことばを聞き、行いを見ていたペテロ。五旬節に一同に聖霊が降った後の説教で、イエスが「力あるわざと不思議としるし」によって国中にセンセーションを巻き起こした出来事を振り返る。それは、神がイエスがキリストであることをあかしされたことであり、さらに、イエスの十字架の死は、神の計画であると同時に、罪の人間の責任でもあると続ける。そしてイエスは復活したことを明言する。

 かつて、イエスが捕らえられた時には、「ナザレ人イエスなど知らない」と否認してイエスを裏切ったペテロだが、ここでは、このナザレ人イエスこそが、神の御子キリストであり、力あるわざを行い、死からよみがえったお方である。と力強く証言する。

 教会はペテロがイエスに言った「あなたは、生ける神の御子キリストです」という信仰告白の上に立てられた。私たちは共に集い、このお方を見上げていこう。