死からいのちへ

ここにはおられません。前から言っておられたように、よみがえられたからです。(マタイ28:6)


 イエスが十字架で処刑された翌日、イエスを慕いガリラヤからずっと付き従ってきた女たちが墓にやって来た。すると天使が、墓をふさいでいた石をわきへころがし、彼女たちに「(イエスは) ここにはおられません。前から言っておられたように、よみがえられたからです」と語る。イエスがよみがえり墓から出たように、主の力は、私たちを罪と闇の忌まわしいところから解放し、新たな歩みを始めさせてくださる。

 この出来事を伝えるため弟子たちのところに向かう彼女たちに、今度はイエスが現れ、「おはよう」と挨拶をする。これは「喜びなさい」とも訳されることばで、喜びに満ちた挨拶といえる。人生の中でイエスに出会い、日々、祈りを通してイエスに会い、やがて天の御国でイエスにまみえることを待ち望むことが私たちの喜びではないだろうか。

 イエスは、「わたしの兄弟たちに、ガリラヤに行くように言いなさい。そこでわたしに会えるのです。」と語る。そこはかつてイエスが弟子たちや大勢の群集にみことばを語った場所。今もイエスは“ガリラヤ”で私たちを待っていてくださる。主の語るいのちのことばによって私たちは養われていく。

 「わたしのことばを聞いて、わたしを遣わした方を信じる者は、永遠のいのちを持ち、さばきに会うことがなく、死からいのちに移っているのです」(ヨハネ5:24)