イエスによって与えられる信仰が、この人を皆さんの目の前で完全なからだにしたのです。（使徒の働き3:16）

　ペテロとヨハネによって足の不自由な男が癒されたことに人々は驚き、二人を見つめた。しかし二人は、自分たちに注目が集まることよりも、神の栄光がほめたたえられることを願っていた。ペテロは説教を始め、ユダヤ人の罪を指摘する。「人殺しの男（バラバ）を赦免するように要求し、 いのちの君（イエス）を殺し」（14）たのは、群衆の罪のゆえであると同時に、神のみこころであった。私たちの罪の身代わりとしてイエスを処刑するほど、神は私たち一人ひとりを愛しておられる。「イエスによって与えられる信仰が、この人を皆さんの目の前で完全なからだにしたのです」（16）ということば通り、信仰は、努力や知識を得ることによらず、ただ神によって与えられるもの。そして、私たちのたましいはやがて完全な栄光の姿へと変えられていく。人はただ神の憐れみにすがることしかできない。